どうもyusukeです。
メンター制度は、根本的には日本に古来からある師弟制度に他ならないのですが、企業や組織が導入するようになってからは、まだ比較的日が浅い仕組みです。
そのためか、効果的に仕組みを活用できていないメンターやメンティーを良く見かけます。
私が働いていた外資系のコンサルティング会社では、古くから当たり前にメンター制度を導入していたので、組織や社員も仕組みを理解した上で、上手く活用することができていたように思います。
私も新卒社員の時には、メンターの必要性があまり良く理解できておらず、「メンターと話してても昇進する訳じゃ無いし、時間の無駄」と思ってしまっていた時期がありました。
(今となっては反省。。。)
実際には、メンター制度は上手く活用すれば非常に有意義な効果を得ることができます。
私も仕事で行き詰まっていて、上司やプロジェクトの先輩には相談しづらい時に、メンターに相談することで悩みが解決したことも一度や二度ではありませんでした。
それなので、メンティーがメンター制度を上手く活用していくために、知っておいた方が良いと思うことを私の経験からまとめてみました。
少しでも参考になれば、幸いです。
メンターとメンティーの関係性が良い場合にのみ、メンター制度が効果的に機能する
メンター制度は、上司と部下のような利害関係を深く絡ませることなく、メンティーがメンターからフランクに学びを得ることできる、とても良い仕組みです。
しかし気をつけなければいけないのが、メンター制度はメンターとメンティーの関係性が上手くいっているからこそ、機能する仕組みです。
逆に言うと「この人、マジで無理・・。」と思っている状態や、「関係が薄くて、相手のこと良く分からない」と言う状態では、ほとんど機能しない制度です。
そうなってしまわないためにも、メンターとメンティーの関係性をより良いものにしていく工夫が必要になってきます。
メンターとメンティーの関係性は双方の努力によって作られる
恐らくこの記事を読んでくださっている方は、メンティーの方が大半だと思われるので、まずはメンティーの話から進めていこうと思います。
(メンターになってくると、社会人経験が豊富になって、あらためてメンター制度を調べることは少数派だと思われるため)
メンター制度を効果的に機能させていくことが自分の成長に繋がる訳ですが、そのためにはメンティー自身の努力というか、意識の持ち方も大事になってきます。
以下で詳しく説明をしていくような意識を持てているかどうかで、自分がメンターを通して何を学べるか、どのくらい学ぶことができるのか、と言う成果が大きく変わってきますので、参考にされてみてくださいね!
メンティーが心掛けるべき3つのポイント
それではメンターと良い人間関係を育むために、メンティーの方におすすめしたいポイントを3つ紹介したいと思います。
メンティーからもどんどん積極的にメンターに絡む
常に受け身の姿勢で、メンターに構ってもらうのを待っている、と言うスタンスは良くないです。
自分からどんどん話し掛けに行きましょう!
と言うと、「何を話し掛けたら良いのか分からない・・。」
なんていう声が聞こえてきそうですが、聞くことは至ってシンプルです。
- 今自分が仕事で困っていること(何も困っていない人は恐らくいないはず)
- メンターが知っている知識の中で、自分が興味のあること(ある程度は、メンターのことと言うか人間観察を普段から行っておく必要はありますね)
- メンターが今取り組んでいること(自分も将来取り組むことになるであろうことだと思うので、事前のインプットとして参考にする)
メンターと話したいけれど、何もネタが思い浮かばない・・と言う方は、上記を参考にされてみてくださいね!
メンターは受け持ちがそれなりに多いので、積極的なメンティーに力を注ぐことになる
メンターは当然ながら、あなた1人を受け持っている訳ではないですよね。
(普通の会社ならば、一人あたり5名程度はメンティーを受け持つのが一般的です)
そうなると、全メンティーに対して、平等に対応するというのはどうしても不可能になってきます。メンターも人間ですからね!
どうしても、積極的にメンターに絡んできてくれるメンティーに対して、色々なアドバイスをしていくことになります。
深く理解しているメンティーに関しては、日常のふとした時に思い出して、「ああ、この情報は〇〇さんが今参考になりそうだな」ということで、情報共有してあげたりすることになります。
メンターを有効に活用するくらいの気持ちで、どんどん積極的にコミュニケーションを図っていった方が良いです!
メンターの人間性や状況を理解する
メンターも人間なので、全然完璧ではないです。
その人がとても詳しい領域もあれば、全然詳しくない領域もあったりします。
メンターから情報を引き出しつつ、真似したいと思う部分は真似していくのが大事な観点なので、自分が真似したいと思える部分があるかどうかを探っていきましょう。
メンターとの関係性ができているならば、場合によっては、メンターが詳しくない領域について、別の人を紹介してもられる可能性もありますので、自分の求めている情報ソースではなかったとしても、すぐには切り捨ててしまわない方が得策です。
もしメンターの関係性があまり良くないと思う場合には・・
メンターも模範となるような人間ばかりであれば良いのですが、中には指導者として適していない人もいます。
そんな時に一番良くないのが、メンターとの関係がギクシャクしてしまうことです。
メンターが自分のロールモデル(理想の将来像)であるというのが、一番素晴らしいですが、なかなかそうはならないことも多いのが現実です。。
そんな時には、メンターは情報ソースとして割り切って考えましょう。
どうしても、この人無理だ・・と思う場合には、メンターの変更を願い出てみるのも良いかもしれません。
私が働いていたコンサルの会社では、年に1回、メンターの変更をリクエストすることが可能でした。
変更する際にも、それまでのメンターに以下のように一言断りを入れておけば、そんなに問題になることはないので、安心してください。
「〇〇な分野でもっと色々深めていきたいと思い、今回はメンター変更を希望しました。これまでお世話になりました。」
まとめ(メンター制度はメンティー主体で活用する)
これまでお話をしてきた通りで、メンター制度を活用できるかどうかの成否は、メンティーにかかっていると言っても過言ではありません。
メンターも当たり、ハズレがありますが、そんな中でも、少しでもメンターから学びを得たり、問題解決のヒントをもらうために、自分からどんどん積極的にメンターとコミュニケーションを図りに言ってみましょう!